トランスワールド(TWJ)1月号で、岐阜・奥美濃エリアマスターとしてこの地区を代表してHOOD(山田)がインタビューをうけました。
実際の本の中では、スペース的な制限で簡略化された内容なので、こちらで全文を紹介します!
Q. 山田様は、奥美濃エリアに在住して何年ですか?ショップはオープンして何年目でしょうか?
Y. 僕は奥美濃の高鷲町が出身地です。ショップオープンは1993年でした、かれこれ19年やってますね。
Q. エリアマスター山田さんがオススメする奥美濃エリアのゲレンデ名とその理由をお聞かせ下さい。(何ヵ所でもOKです!)
A.そうですねぇ、どこもいいんだけれど・・。パウダー&フリーランなら「高鷲スノーパークかウイングヒルズ」。なんと言っても長いゴンドラで山頂まで一気駆け上がり、いろんなコースを長距離ランで滑られる。
また、パークなら「鷲ヶ岳」。HYWOODの主力メンバーがプロデュースするパークは、いつ来ても楽しいよ!
最近はKIDも含めてファミリーで楽しむスノーボーダー増えた。そんな時はのんびりとした雰囲気の「ひるがの高原」もいいね。
「ダイナランド」は今年から高鷲スノーパークと一日券が共通になったから、かなりのスケールで楽しめるぞ!
Q. 穴場スポットがありましたら理由も併せて教えて下さい。
(ゲレンデ内のコース名など、少々マニアックな内容も大歓迎です!)
A.穴場といったら「ホワイトピア高鷲」かな、ゲレンデ斜面が北向きなので雪質が良く、それが長く続く。
また、関西方面から来ると最も近い「しらおスキー場」も穴場的存在。山頂付近はかなりの上級者向けだし、下の方はタラタラだけどパークもある。
平日は人も少なく、リフト券も安い。まだ行ったことない人はぜひ行ってみて!
また、HOODでは今シーズンより「奥美濃ゲレンデ案内所」をオープンさせます!
オンタイムでの各スキー場&ゲレンデ・パーク情報。割引チケットや、レンタルショップのご紹介。オススメのお宿やお食事何処など、みなさんのレベルやプランに合わせて良い所をご紹介します!
「どこに行こうかぁ?」なんて迷った時はぜひお立ち寄り下さい!AM5:00~PM8:00オープン(シーズン中)
Q. 奥美濃エリアのパークシーンについて
・パークが盛んになったのはいつ頃からですしょうか?
A. 10年前くらいからでしょうか。それまではパークというパークはなくて、自然の地形を利用してみんな遊んでました。
またそれよりもっと前は、ハーフパイプが主流の時期もありました。みんな1本滑るのにかなり待たされて「スネーク」(割り込み滑走)なんて言葉も流行ったのも確かその頃の時代だった。
・SNOVAができたことも関係しているのでしょうか?(98年12月20日オープン)
A. そうですね。確かに屋内で年がら年中スノーボードができる!みたいなのは衝撃的でした。
最初はそこまでして・・・しかも夏に・・・みたいな事思っていた連中も、回りの連れがSNOVAでがんがん練習しまくって、メキメキ腕も上げていったから「オイラも負けちゃいられねぇ」みたいな雰囲気になってけっこう みんな通いだした。そして上村好太朗みたいな奴も、SNOVAの通い組になってがんがん上手くなっていった。
・奥美濃エリアのパークシーンは年々どう変わっていますか?
A.最初の頃は、見よう見まねでアイテムやジャンプ台を作って、ひとつひとつの単体の連続だったけど、最近はよく考えられて、流れの中で流しながら遊べる本物のパークが多くなった気がする。
厚地雄三(高鷲スノーパーク)みたいな、シブ系で自らがスノーボーダーな奴がパーク作るととってもおもしろいパークが出来上がる。年々パワーアップしてるのは確かだよ。
ただ少し残念なことに、今はスキー場がアイテムをかなりセーブしてる。怪我する人も少なくて良い事だけど、やっぱスキルの上がった連中にはちょっと物足りないかもね。
・奥美濃エリアにパークが好きのスノーボーダーが多いのはなぜだと思いますか?
A.もともとこの地方は、山も低く北海道や長野・新潟みたいな本物のパウダーやバックカントリーできる山がなくて、そっち系のスタイルは発展してこなかったんだろうね。
ただ山はそんなに高くないけど、がっつり雪の降る豪雪地帯だから、人工的なパークを作るにはもってこいで、毎日雪が降られるとパークの整備も大変だけど、この地方特有のドカ雪ってやつは、一晩で1メートル以上も積もって、3日3晩降り続き後は晴れる日が多いからパーク作りにはとってもいい条件なんだ。
そういう自然環境も影響していると思う。
あとは、名古屋や大阪のように雪の降らない街に近かったから、普通にスケートスタイルみたいな遊び中心、スタイル重視みたいな乗り方が流行っていったんだと思う。
Q. 奥美濃エリアのスケートシーンについて
・スケートもガッツリやる人が多いのかなという印象がありますが、一般のスノーボーダーも含め、奥美濃でスケートは盛んと言えますでしょうか?
A.確かにスケーターも増え始めてきてるね。このエリアにも最近「CloveR」という良いスケートパークができてスケートシーンを盛り上げている。HOODでも以前はコンプリートのスケートばかり売れたけど、最近はみんな自分の好みで道具にこだわるようになって、ひとつひとつを選んで組むようになった。だんだんと本気モードのスケーターが増えてきて良い感じになってきたよ!
やっぱり同じ横乗り系だから、スノーボーダーが増えればスケーターも増えるのは自然の流れ。またその逆もある。そういう彼らが自分のライフスタイルに両方を落とし込んで行けるってことは本物だなと感じるね。
Q.奥美濃エリアの年齢層について
・高山に比べて年齢層が低いイメージがありますが、何か理由はあるのでしょうか?そして、いつ頃からでしょうか?
A.高山に比べてっていうのはどうかわからないけど、スロープスタイルでは上村好太朗(21)。スーパーパイプなら平岡 卓(16)、また昨年のトヨタビックエアーで活躍した熊崎圭人(19)や、日本の女子レベルを確実に上げた岡田良菜(20)みたいな、世界を目指している若い子達がこのエリアをホームにして育ったって事かな。
それを間近で見てる若い連中がいい刺激を受け、彼らのスタイルにあこがれてどんどんレベルを上げている気がするね。
「年齢層が低い」って言われることは良くも悪くもこれからっだって事かもね。まだまだこのエリアには未来がありそうだ!
・着こなしやトリック含め、流行りに敏感なスノーボーダーが多いと思うのですが、その影響はどこから受けているのでしょうか?
A.近郊のショップやライダーの影響が最も大きいと思うよ。流行やスタイルに敏感で、おしゃれなショップが東海地方には多くて、店員さんやライダーがみんな頑張ってるからなんじゃないかなぁ。
この「雪の熱」はまだまだ当分続くと思うよ。
・今後は稲村樹くんのような若くして才能を発揮するようなライダーが増えるのかなと思いますが、ご意見をお聞かせ下さい?
A.そうですね、確かに近年は北海道とか長野・新潟みたいに雪山に近いところの子達だけがスノーボードが上手くなっていると限らないね。もうそこらへんのボーダー(境界線)はとっくになくなっていると感じます。
どんどん良いスタイルのDVDを見て研究しまくり、屋内パークで技を覚えたら山で本番。また余裕があったら海外行ってでかいキッカーに挑戦!、みたいな・・・。そんな環境がこの近辺はスノーボード文化として整いつつあるのかも。
そして、そんな頑張っている若者を応援してくれるスキー場やショップ、メーカーの存在も大きいと思う。
これまでこの地方で、何人ものトップスノーボーダーが育ったのも、単に目先のスキー場の利益だけを優先せず、心からそういったライダーを応援してくれたスキー場の皆さん(とくに高鷲スノーパークの清水支配人)とか、パーク創生期のころから一生懸命やってくれた、プロスノーボーダーの岩橋優(FORUM)くんとかに本当に感謝したい。またそういった応援の中で、オリンピックの大舞台で活躍した中島志保ちゃん(YONEX)みたいな偉大なスノーボーダーの存在があったからこそ、みんなこの地方でスノーボードが盛り上がったんだと思う。もともとは何の魅力もなかったこのエリアに、スノーボーダーを「育てる」という志を持った人たちがいたからこそ良かったんじゃないかな。
そういう先人達の努力の上に今の奥美濃エリアの繁栄があると思う。若いライダー達にはただ上手いだけでなく、もっともっとこれからも世界を目指して、そして誰からも好かれるスノーボーダーになってほしい。
そしてスノーボードの雑誌社にも一言いわせてほしい。この奥美濃には、若いスノーボーダーもたくさん育ってるけど、ちょっと年くってもいい味だしているスノーボーダーも沢山いる。
これからは若いライダーだけをフォーカスするだけではなく、スノーボードを通してその人の生き方だとか、自分自身のライフスタイルをもっている「大人のスノーボーダー」をもっともっと紙面で取り上げてほしい。
この奥美濃には、そんな大人のスノーボーダーも着実にスタイルに磨きをかけてきているし、若い層もどんどん育って、少しづつだけど本当に格好いいスノーボーダーが増えてきている。
このエリアは確かに東京からは遠いけど、近い将来、日本のスノーボードシーンを盛り上げるべく中心的な存在になる可能性は、どこのエリアより秘めていると思うよ。
Q. 奥美濃エリアの人々に関して
・いい意味で、マイペースというかユルいイメージがありますが、実際の奥美濃のスノーボーダーたちの人柄で特徴等ありましたら教えて下さい?
A.みんながみんなそういうわけじゃないと思うけど、ユルくやってるスノーボーダーもいれば、ガツガツやってる勢いのあるスノーボーダーもいますよ。
いろんなスタイルの共存でいいし、スタイルお手本版みたいなスノーボーダーが沢山いて楽しいと思う。
だからやっぱりスノーボーダーは個性を大切にしてほしいね、自分だけのスタイルみたいのが出せると、それがその人のオーラになって回りに影響力を与える。
あとは、仲間を尊敬して一緒になって心から雪山で楽しむ!
そういう回りに左右されない頑固で温かみのある人柄のスノーボーダーが、実はこの奥美濃には多いのかもしれません。
Q.トランスワールドジャパン:松村夏子
A. HOOD,INC 代表:山田幸彦